2016年11月第122号|1|偉人の遺志|

2016年のノーベル文学賞にボブ・ディランが選ばれたというニュースに全世界が驚いた。偉大な発明家であるアルフレッド・ノーベルの遺言により、彼の死から5年後の1901年に設立された賞であるが、ロックという音楽そのものも知る由がないノーベルは今回の選定をどのように思うだろうか?それを推測するためには、なぜこのような遺言をノーベルが遺したかが肝心であろう。人の役に立つと思って発明したダイナマイトが人を殺す戦争の道具として使われることとなったことと、それによって巨万の富を築き「死の商人」と言われるようになったこと。ノーベルは自戒の念に苛まれ、「自分の遺産を世界平和につながる偉大な貢献をしたものに栄誉ある賞を与えるために使ってほしい」と遺言書を書き換えたのである。毎年偉大な科学者が受賞しているノーベル賞であるが彼の遺志から考えれば文学や運動によって世界平和に貢献した人々が受賞される方が妥当なのかもしれない。今回の受賞に批判の声もあるようだが、代表曲「風に吹かれて」のフレーズ~どれ位の砲弾が飛び交えば、それらの兵器は永久に禁止されるのか?友よ、答えは風に吹かれている。~を聴くとその歌詞がノーベルの現代への憂いではないかと錯覚するのである。

税経センターグループ 代表 栗山隆史

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