2017年12月第135号|4-1|あきない遠眼鏡(とおめがね)~びっくりしたのは昨日の事|

私が住んでいる千葉県松戸市の六高台地区にあるENEOSのSSがいきなり水素ステーションに模様替えした。2016年3月2日のこと。使ってもいたガソリンスタンドが見たこともない水素自動車への燃料補給基地に早変わりしたのでビックリした。しかし、国の産業競争力会議が後押しをするというので、「なるほど政治が後押しをしてくれればこそ」の早変わりか。「大企業の儲け方はちがうな。」と納得していた。ところがそれから少しも様子が変わらない。最初の頃こそ、関係者が2名ほど常駐してひまそうにしていたが、最近は人影も見えない。ネットで様子を確かめると「供給停止」とのこと。

さて自動車業界の2017年は風雲急を告げている。9月に中国の高官が「ガソリン車の販売禁止の時期を検討している」として関係者に衝撃を与えた。ヨーロッパでは英仏が「2030年までにガソリン・ディーゼル車の販売を禁止する」と発表しているし、アメリカでは10の州が「ハイブリッド車は拝ガスゼロ車とは認めない」ぶちあげている。世はまさに水素自動車を超えて、EV(電気自動車)時代へと走り始めたらしい。

自動車の世界でEV化が進むと部品点数は4割近く減るという。日本の自動車を支えてきた下請け系列群は大打撃を受ける事必至だというのだ。「いいじゃないか。ちょうど日本は人手不足だ。」という乱暴な意見もあるが、生身の人間、生身の企業にとっては死活問題。中小零細企業にとっても正念場だ。

税経センターグループ 顧問 新山 晴美

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