2019年4月第151号|1|「終止符の打ち方」|

野球選手として数々の伝説を残したイチローが日本で行われたメジャーリーグ公式戦を最後に28年目の現役生活に終止符を打つことを発表した。日本でもアメリカでも常に第一線で活躍し、記録を塗り替えてきた偉大な選手でもいつかは結果を残せなくなり引退しなければならなくなるのだなぁと非常に残念に思った。イチローでも引退があると至極当然なことも彼なら50才でもヒットを打ち続けられるような気がしていた。まだ結果が出ているのに惜しまれつつ辞める選手もいれば、現役にこだわりどんなチームでも構わず移籍する選手と引退のカタチにもいろいろある。イチローはそのどちらとも言えないが最後の最後まで進化し続けようとする意識こそレジェンドと呼ばれる所以なのか。当たり前だがスポーツ選手に限らず企業人においてもいつまでも現役でい続けることは不可能である。第一線で活躍してきた人だからこそ自分の限界を知り、ベストのタイミングで後進に道を譲ることもレジェンドとしての仕事なのであろう。

税経センターグループ 代表 栗山隆史

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