2020年2月第161号|4-1|あきない遠眼鏡(とおめがね)~3万8千年前のわれわれの祖先|

1月10日、同業者の新年のつどいが行われた。例年、著名人の講演が行われるのだが、正直、あまり期待していない自分がいた。

今年の講演者は「日本人の祖先がどこから日本列島にやってきたか」の研究者。そういえば去年の夏、丸木舟で航海に挑んだという話をTVでやってたなあと思いだしながら聞いていた。

日本列島における人類の痕跡は3万8千年前まで遡れる。当時の遺跡が1万か所はくだらない。しかし、その前の遺跡は発見されてない。すなわちその頃日本列島に人類の祖先がやってきたと考える。じゃあ、どうやってきたのか?海を渡って。じゃあどうやって海を渡ったのか?

このあたりから元科学少年の心は、演者のたんたんとした話にひきつけられていく。

プロジェクトは、黒潮を利用して何らかの船でやってきたという仮説を立て、そのことが可能であることを示すために、台湾から与那国島まで渡航する挑戦を始める。それが前記の「丸木舟による航海」だ。さまざまな壁にぶつかり、挫折を繰り返しながら科学者たちは進んでいく。それを動画で見せられ、自分自身が黒潮に揺られる気分の中で進行するので、とりこになった。作り物の映画以上の迫力だった。

講演が終わって残ったのは爽快な気分。人類の祖先たちの勇気にも感動だ。そこには国もなく、当然民族もない。この爽快な気分はなんだと考えた。

新年、早々からゴーン騒ぎに始まり、イラン司令官をドローンで暗殺する騒ぎで、いよいよ戦争かと思うなど、日々、人間の争いやみにくい姿ばかり見せられている身が、そんなこととは縁のない壮大なドラマを見せられて、爽快な気分に至ったらしい。

よい企画だったと、執行部に感謝。

 税経センターグループ 顧問 新山 晴美

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