2019年12月第159号|1|「公私混同」|

最近の新聞やテレビの報道のお陰で「桜を見る会」というものがどのような行事なのかを知ることができた。今までほとんど関心がなかったせいか春先のニュースでちらっとテレビから流れてくるという記憶しかない。そもそも内閣総理大臣が主催しているとか、各界において功績・功労のあった方々の日ごろの苦労を慰労することが目的だとか、1万人以上が招待されているとか、初めて知ることばかりだ。安倍晋三事務所が地元の有権者を東京まで呼びあたかも新宿御苑で政治資金パーティーさながらの会合を公金を使って行っているのではと揶揄されている。民間のパーティーであれば主催者が誰を招待するかを決めるのは当たり前の話だが、そのパーティーが公的行事となると話は別だ。主催者だということと招待客を自分で選べるということは別の話なのである。自分の選挙区の有権者を招いて芸能人に会わせることは公職選挙法に抵触する恐れもあるとか。奇しくも11月20日で通算の総理大臣としての在職日数が歴代1位となったばかり。権力を長い間持ちすぎると公人としての言動と私人としてのそれが一緒くたになってしまうのかも。もし総理大臣が法を犯してしまっているのであればその罪の軽重に関係なくポストを追われこととなるのは法治国家として当然であろう。

税経センターグループ 代表 栗山隆史

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