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久しぶりにテレビニュースで「ホワイトナイト」という言葉を聞いた。ホワイトナイト(白馬の騎士)とは、企業における買収防衛策のひとつで、敵対的買収を仕掛けられた企業が新たな友好的な買収者を見つけて対抗し、買収もしくは合併して助けてもらうことを指す。20年前にホリエモン率いるライブドア社が当時フジテレビの親会社であったニッポン放送の株式を大量に購入してフジ産経グループの買収を図ったが、その敵対的買収からフジ産経グループを救ったホワイトナイトがソフトバンク・インベストメント(当時)の北尾社長であった。そのホワイトナイトのお陰で日枝体制が40年続くことになってしまったが、この長期間の独裁が昨今の不祥事につながっているのではという報道もある。フジメディアホールディングス(FMH)の大株主のダルトン・インベストメント社はFMHの再建のために12人の社外取締役の選任を求める株主提案を発表した。その中でも特に注目を集めたのがSBIホールディングスの会長兼社長の北尾氏である。奇しくも20年前に登場したホワイトナイトが今度は日枝体制を一新するために登場したのだ。今回の記者会見で北尾氏は「ぼくの当時の、20年前の判断は珍しくはずれてた」と発言し、あらためてFMHのこれまでの経営体制を否定したのである。長期間における独裁体制のすべてが悪いわけではないが役員や社員がその独裁者の顔色をうかがい顧客満足やコンプライアンスを蔑ろにすれば、自浄作用は失われてしまうことになるだろう。FMHの再建を「世のため人のため」と言い切ったプロの経営者に凋落したオールドメディアの再建に期待が集まっている。