2021年4月第175号
事務所便りあさひ2021年4月第175号の記事を更新致しました。
ー ヤバい日本人

とある土曜の朝、日経を読んでいたら広告欄に書籍の宣伝があった。本のタイトルの下に書かれたキャッチコピー「ジェフ・ベゾスはこのヤバい日本人の部下だった」というフレーズが見事に刺さり、数分後には電子書籍をダウンロードしていた。Amazonのおかげで最近は本屋に行く機会もすっかり減ってしまったので新聞の書籍案内の記事で本を探すことが多い。その結果ビジネス書を選んでしまうためかなり偏った読書生活になってしまう。リクルートの創業者である江副浩正の実業家としての半生を描く「起業の天才」というこの本はビジネス書というよりは高杉良の小説を読んでいるような感覚だ。Amazonの創業者であるジェフ・ベゾスがかつて江副の部下であったということも驚きだが、一人の東大生が60年以上前に就職情報誌を創るというイノベーションを起したことから始まり、時価総額8兆円を超す企業グループになってしまうプロセスは圧巻だ。当時は「就職はコネ」が絶対と信じられていたので、幅広く就職先を探すことができるこの情報誌は画期的なものとなった。何よりも大きなことは各企業がどれほどの人材を欲しがっているかをいち早く知ることはそれぞれの企業のどの部門が発展するのか、またどの部門を撤退を予定しているのかを求人状況を通じて江副に集まるということなのだ。最終的にはリクルート事件で逮捕されることとなり、経済界から追いやられる存在となってしまったが、それぞれの時代のニーズをいち早く読み、女性向け就職情報誌「とらばーゆ」やアルバイト情報誌「フロムエー」、海外旅行の情報誌「エービーロード」、自動車情報誌「カーセンサー」、特に不正確な情報が当たり前であった不動産業界に「住宅情報(現SUMO)」を創刊し正しく新しい情報がいかに消費者から求められることかを世の中に知らしめたのである。ダークなイメージの強い江副浩正だが「ヤバい日本人」と評価されるぐらいでないと世の中を変えるイノベーションを起こせないのかもしれない気がしてきた。起業するという部分においてはとても真っすぐに熱いオトコだったかを知り、大きな刺激を与えられた一冊であり、起業を志す方にはぜひ読んでもらいたいものであった。

ー 家族信託(民事信託)を活用しよう

つい最近、日本経済新聞に家族信託(民事信託)が取り上げられていました。
「信託とは」文字通り信じて託すということで、財産をもっている人(委託者)が、信頼できる個人や法人に対して財産の管理を託し、託された人(受託者)は、一定の目的にそって、託された財産を特定の人(受益者)のために管理・処分する法律関係のことです。
ここで登場する受託者が委託者の家族や親族であるというのが、家族信託です。
例えるなら
委託者兼受益者=高齢の父   受託者=長男    という仕組みです。
現在、家族信託の多くは、委託者は、高齢者です。
高齢のご両親が認知症になり、施設に入所するに際して、使わなくなった自宅を売って入所費用を算出したいと考えたとします。
認知症になってからでは、上記信託契約を結ぶことは出来ませんし、自宅を売ることもできません。
手続きを進めるには通常、裁判所に後見人(司法書士等)を選任してもらい、後見人が裁判所の許可を受けて売却手続きをすることになります。費用もかかるし、時間もかかります。
もし、元気なうちに、信頼できる娘さん息子さんがいるのであれば、あらかじめ信託契約を結ぶことにより、後見人を選任することなく、娘さんや息子さんが、自宅の売却手続きをすることができます。
信託の最大のメリットは、自己の財産を自分が亡くなったあとのことも含め詳細に決めておくことができるということだと思います。例えば遺言では、「自己の財産を妻に相続させる。」ということはできますが、「自己の財産を妻に相続させる。妻が亡くなったあとに残った財産は、○○に承継させる。」というようなことはできません。妻が夫から相続した財産は妻の財産であり、遺言を残す権利は妻がもっているからです。
しかし、遺言でできない上記のことが、信託ではできるんです。
又、障害を持つ子の親は、子のために多くの財産を残すケースがあります。子が亡くなったあと、相続人がいない場合は、国庫に財産が帰属しますが、その際上記のような信託の仕組みを使うことでお世話になった福祉施設に寄付をするということも可能になります。
自分が築き上げた財産を自分の意思で予め決めることできるのです。
遺言や成年後見ではなしえない部分の幅を広げご本人の意思を最大限に尊重できる分野としてぜひみなさん活用して頂けたらと思います。
次回は、信託のメリットデメリット、成年後見のメリットデメリットについてお話できればと思います。

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ー 帝国データバンク景気動向調査報告|2月の税務労務|

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