2019年2月第149号|4-2|よく使われる生命保険用語-その1-|

「保険料は全額経費計上出来ます!」
実質返戻率は120%を超えます!!」

このようなセールストークを聞いたことはございますか?
節税対策の生命保険をおすすめするときによく使われる言葉です。
利益が出ていれば節税を考えたくなる経営者の方々への甘い誘い文句には、注意点が結構あるのです。そこで、生命保険について、よく使われる用語を何点かご説明してまいります。

①解約返戻金とは?

支払った保険料に対し、解約した際に払い戻される金額のことを指しており、その割合を解約返戻率と呼びます。

②実質返戻率とは?

本来払い戻される解約返戻金に節税効果を加えた返戻率です。見積書には「実質返戻率」などと表示されます。しかし、毎年利益が出るものとして見積書を作成するため、本来の返戻率よりも良い数字が表示されている場合があります。解約時に払い戻される金額は「解約返戻金」です。「実質返戻率」にのみ着目してしまうと、支払った保険料が増えて戻ってくるように思えてしまうので注意が必要です。

③全額経費計上(全額損金)とは?

全額を経費とすることが出来るタイプの保険商品です。そのため、利益が出ている場合は法人税の節税効果があります。しかし利益の出ていない、つまり赤字の年には節税効果はありません。全額損金に対して、半額損金タイプなどもあります。

次回は、①~③の用語を使い契約時の注意点をご説明したいと思います。

生命保険加入をご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。また、保障内容の見直しなどに関しましても、お気軽にお問い合わせください。

ファイナンシャルプランナー
阪田 健太郎

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