2019年7月第154号|1|「不都合な真実」|

ある株式会社の経理部長は資金繰りが得意でない。この会社は30年前まで業績が右肩上がりだったが、ある時を境に業績悪化し、長期間低迷が続いた。こともあろうか経理部長は数字が苦手なので外部のコンサルタントに会社の将来を予測してもらった。そしてそのコンサルタントが算出した将来の資金不足を示す報告書は全社員に大きな不安と衝撃を与えるものだった。そこでこの経理部長はこの報告書をコンサルタントにつき返し資金不足の事実なんて最初からなかったものとしてしまったのだ。こんな経理部長がもし一般社会にいたら即刻ポストを外されるだろうし、さもなければ会社は倒産に追い込まれるだろう。しかし通常では許されないことが株式会社ニッポンでは許されてしまう。経理部長が社長のお友達という理由だけでどんなに適性がなかろうが関係ないようだ。株式会社ニッポンの従業員である我々としては会社を潰させないため、先見性のある経理部長と明確なビジョンを掲げる社長に舵取りを託さなければならない。

税経センターグループ 代表 栗山隆史

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